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実際、私も救急外来で、何人もの「今すぐ、死にたい」という自殺衝動の強い患者さんの対応をしたことがありますが、
30分ほど話をするだけでも不思議なほどに落ち着いてきます。
後から、そのときの様子を患者さんに聞くと、「あのときは、冷静さを失っていた」「あのときの私は、どうかしていた」と言います。
そして、「あのとき、自殺しなくて本当によかった」とも言います。
自殺を引き起こしている真犯人は、「自殺念慮」(死にたい気持ち)ではなく、「自殺衝動」(短時間しか存在しない爆発的なエネルギー)です。
ですから、本当に死にたいと思ったときは、30分だけやりすごせばいいのです。
そのためには、「人に相談すること」がものすごく有効です。
電話する人が誰もいないという人のためにも、「いのちの電話こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)」が用意されています。
「死にたい」と思う人は、それは何ヵ月も悩み、苦しみ、「自分が導いた答え」と思っていますが、それは間違いです。
脳内物質の低下が導いた「脳のエラー」です。
血糖値が下がると「お腹がすいた」と感じるように、セロトニンやノルアドレナリンが極端に低下すると、
「死にたい」という感情が自然に湧き出てくるのです。
そんな回復可能な、一時的な脳内物質のアンバランスによって、自分の一生を終わらせることは、実にもったいないことです。
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