欧米の会社はスペシャリストとバックオフィスが厳密に分かれており
スペシャリストの報酬は成果主義で決まり、儲かれば社長以上の報酬が支払われますが、損失を出せば即解雇です。
しかしこれは「非情」ということではなく、自営業者に雇用保障がないことを考えれば当たり前の話です。
ところが日本の会社ではスペシャリストとバックオフィスの仕事が一体化していて、専門的な仕事をする社員と、
マックジョブしかやらない社員がまったく同じに扱われるという奇妙なことになっています。
これが「サラリーマンは“職業”ではなく“身分”である」という意味なのですが、働き方がグローバル化するにつれて機能不全を起こすのは当然です。
本質的に自営業者であるスペシャリストを、バックオフィスと同じマニュアルで働かせることはできず、
マックジョブであるバックオフィスを、スペシャリストと同じ成果主義で評価することはできません。
こうして能力のあるスペシャリストは、自分の仕事がバックオフィスと同じにしか評価されない(頑張っても報われない)ことに愛想をつかして
さっさと会社を辞めていき、社内には「バックオフィスより高度な仕事をしているものの、スペシャリストとしての知識や技能を持たない」
中途半端な人材が滞留していきます。
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これが、日本の会社で「 ゼ ネ ラ リ ス ト 」 と呼ばれるひとたちです。
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