手取り収入を減らす改正は 毎年のように実施されてきた
「手取りを減らす要因」は、所得税・住民税の増税と、社会保険料のアップだ。
これまでのおもな制度改正を振り返ってみよう。
【2003年】
・社会保険料の総報酬制の導入
・厚生年金・健康保険・介護保険についてボーナスの保険料負担アップ
→これにより、ボーナスの割合の多い人ほど手取りが大きく減った
【2004年】
・所得税の配偶者特別控除の一部廃止
→専業主婦または年収103万円以下の妻がいる世帯の夫の手取り額が減少
・厚生年金保険料率のアップ
→0.177%(本人負担分)ずつ毎年引き上げられる(2017年まで)
【2005年】
・住民税の配偶者特別控除の一部廃止
→所得税に1年遅れて実施
【2006年・2007年】
・定率減税の縮小(2006年)&廃止(2007年)
→所得税税額20%減税の措置が2年かけて廃止(住民税は最大4万円の減税が廃止)。この増税は大
【2010年】
・健康保険料のアップ
→協会けんぽの例では、全国平均の料率は8.2%から9.34%(本人負担はこの半分)にアップ
【2011年・2012年】
・「子ども手当」の財源捻出のために15歳以下の年少扶養控除が廃止&16〜18歳の特定扶養控除の縮小。2011年は所得税、2012年は住民税が増税。
→高校生以下の子どもがいる世帯の所得税と住民税が増税に。この増税の影響も大きい
【2013年】
・復興特別所得税(復興増税)」がスタート。この年から25年間にわたり、所得税額が2.1%上乗せ
【2014年】
・復興増税として、住民税の均等割が10年間にわたり1000円アップ
この他に昨年は消費税増税が実施されたので、増税分「使えるお金」は減っている
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