文明論的に申しましょう。
これからは企業も国際化の時代。
親方日の丸、日本株式会社、護送船団みたいなものを次々にぶち壊す。
特定国家に帰属することで組織が有利不利を受けないよう、世界的に標準化される。
つまり、企業は国家の所有物ではなく、税金を納めるべきでもない。
上からも推進されるこれを下からも推進するプロジェクトが開始されて久しく、
様々な現実的齟齬を体感させるためにいくつものイベントが仕込まれている。
株主方面からの企業の国家からの解放と国家の雇用義務からの解放。世界統一通貨プロジェクト。
同一労働同一賃金。正社員粉砕。フリーターや派遣からの熱烈な支援も受けるに成功した。
利益成果だけ、株価だけが唯一の絶対尺度であるから、他の何ものにも妨害されずこれを追求する行動のみで構成される組織が世界化するのは当然。
国境を設定する意味はなくなり、軍事が消滅し、地理（位置）、環境（地形・気象・生態系）以外に世界に多様性はない。
通貨も電子的に統合されうる条件が整い、為替の妙な挙動で右往左往することもなくなる。
様々なインフラは稼ぎ出したエリア（国家ではないコロニー）の自己組織的な環境整備計画の中で実施されればよい。
インフラ整備計画立案も企業が担うコンペでいいから不明朗で曖昧な政府という存在は晴れて不要となる。
目指しているのはこれだから、資本主義社会が他の抑圧的な強権システムに寄り道することなく、このゴールにたどり着けるように祈るしかない。
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